限りある時間の使い方

限りある時間の使い方 読書ノート

『限りある時間の使い方』

人間には限界があるよ。

出来ないのが当たり前。完全な人間になることなんて無理だよ。

「今」一瞬一瞬を積み重ねていくことが人生なんだよ。

過去は変えられないし、未来のことなんて誰にもわからない。

これまで、生きてこれたよね。

なにがあっても何とか生きてくることができた。

だから、今ここにいる。

じゃあ、何を不安に思うんだろう。

やりたいことやろうよ!

最初の一歩を踏みだそうよ!

話の長いおじさんが、最初の一歩を踏みだす勇気を与えてくれるそんな本です。

今回は時間管理勉強家の私が『限りある時間の使い方』の中で特に心に残ったところを紹介していきますね。


人生のすべては借り物の時間

そもそも生まれなかった場合にくらべたら、4000週間もあることはかなり恵まれたことじゃないか。

限りある時間の使い方

本書の冒頭には人生は4000週間しかないと述べられています。

4000週間…短くないですか?

あっという間に1週間が終わってしまったのですが…。

でも、上記の一文を読んでハッとしました。

自分が産まれてきたこと、今現在ここに存在していること自体が恵まれているということに。

私の残りの人生はもう4000週間もないけれど、あとどれくらい残されているかも分からないけれど今この瞬間に存在できているということに感謝しながら、一瞬一瞬を味わって生きていきたいと思いました。

今という時間に存在することが出来ていること…次の瞬間には消えてしまうかもしれない存在であること

まだまだ、腑に落ちているわけではないけれど…。

頭の片隅におきながら、今の時間の過ごし方でいいの?

という問いかけを自分自身に問い続けていきたいと思います。


「ほかにも価値のある何かを選べたかもしれない」という事実こそが、目の前に選択に意味を与えるのだ。これは人生のあらゆる場面に当てはまる。

(中略)

本当はなかったかもしれない貴重な時間の過ごし方を、自分自身で選びとった結果なのだから。

限りある時間の使い方

もし、結婚していなかったら…

もし、子供を産んでいなかったら…

と人生において重要な決断であればあるほど、選択してこなかった道に思いを馳せることがありました。

でも、私があの時決断していなければ、目の前の1歳の娘がアンパンマンの音楽に合わせて楽しそうに踊っている姿を見ることは出来ませんでした。

こんなに穏やかで温かいすごくすごく幸せな時間は過ごすことが出来ませんでした。

今この瞬間までの決断は、確かにたくさんの可能性を捨ててきたのかもしれません。

でも、その可能性を捨てて得た今という時間は本当に愛おしいものになりました。

この本を読んで、自分で決断をして、可能性を捨てていく事も悪くないなと思えています。

これからも、自分でやりたいことを自分で決断して過ごしていきたいと思います。

それがきっと、愛おしい時間を過ごすということにつながると信じているから。


時間をシェアすると豊かになれる

時間がないよりは、時間があったほうがいい。それはそうかもしれない。でも時間がいくらあったところで、ひとりぼっちではあまり意味がない。

時間を意味のあることに使うためには(中略)他人と協力することが不可欠だ。たとえ時間がありあまっていても、共に過ごす人がいなければ、まったく意味がない。

限りある時間の使い方

時間管理、タイムマネジメントがしたいと思う理由は人それぞれですが…

私は、毎日をなんとなくでは無く、有意義な毎日にしたかったからという理由からでした。

自分のやりたいこと、実現したいことに対してまっすぐに努力している日々を送っている姿をイメージしていました。

そして、そこには一人ぼっちの自分がいました。

以前の私は一人ぼっちで、色々とやってみようと行動してみましたが…

一人ぼっちでは、なかなかやりたいことも見つからないし…継続していくのも難しいし…話したいと思っても相談したいと思っても誰もいないし…と限界を感じる日々でした。

この本を読んだことで、時間を意味のあることに使うためには他人と協力することが不可欠ということが書いてあり、実体験も含めてもう納得しかありませんでした。

まずは何をするにも環境が大事。

たくさんの人たちと協力しあいながら何かを作り上げていく過程は、その過程がすべて充実した時間に変わります。

学生の頃の学校祭などは意外と本番よりも準備期間の思い出の方が覚えていたりしませんか?

一人ぼっちですべてどうにかしよう。

一人ぼっちで何かを成し遂げることこそ美学だと思っていた私ですが…

今では、たくさんの人たちと協力するということが出来るようになるために環境を変えて行動しています。

環境って大事ですね。

安心・安全な環境で自分の思っていることを話すことが出来て、自分のやりたいことを全力で応援してくれる人たちがいる。

そんな環境に私は今います。

だからこそ、自分の夢が叶う気がしちゃっています。

夢に向かって進んでいけている気がします。

もし、自分を変えたいなと思っている人がいたら、まずは環境を変えていくというのも一つなのかなと思います。


基本情報

著者オリバー・バークマン
訳者髙橋 璃子
発行者齊藤 龍男
発行所株式会社 かんき出版
発行年月日2022年6月20日
目次イントロダクション 長い目で見れば、僕たちはみんな死んでいる
PART1 現実を直視する
 第1章 なぜ、いつも時間に追われるのか
 第2章 効率化ツールが逆効果になる理由
 第3章「時間がある」という前提を疑う
 第4章 可能性を狭めると、自由になれる
 第5章 注意力を自分の手に取り戻す
 第6章 本当の敵は自分の内側にある
PART2 幻想を手放す
 第7章 時間と戦っても勝ち目はない
 第8章 人生には「今」しか存在しない
 第9章 失われた余暇を取り戻す
 第10章 忙しさへの依存を手放す
 第11章 留まることで見えてくるもの
 第12章 時間をシェアすると豊かになれる
 第13章 ちっぽけな自分を受け入れる
 第14章 暗闇のなかで一歩を踏みだす
エピローグ 僕たちに希望は必要ない
付録 有限性を受け入れるための10のツール
謝辞


まとめ

『限りある時間の使い方』で私が心に残ったことは…

  1. 今この瞬間に存在できているということに感謝しながら、一瞬一瞬を味わって生きていきたい
  2. 自分で決断をして、可能性を捨てていく事も悪くないなということ
  3. 時間を意味のあることに使うためには他人と協力することが不可欠ということ

“自分の人生…自分の時間の使い方…このままで良いのかな?”

“毎日、忙しすぎていっぱい色々やっているのに結局何をやっているのかわからない”

そんな方は一度『限りある時間の使い方』読んでみて下さい。

自分の人生の生き方を考えさせてくれる。

自分のやりたいことへ第一歩を踏みだすための背中を押してくれる本です。

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